2012年9月18日火曜日

福井県民の県民性について調べてみた

県外企業に対して情報センタービル入居施設についての誘致活動をしているとき、話のネタで「福井県民ってこういう性質をもっているんですよ」って説明したくなる時があるのでいろいろな情報編(書籍やネット上の情報)で調べてみた。


人口あたりの社長輩出数が日本一

必ず話題になるのは「人口あたりの社長輩出数が日本一」ということ。

このへんは良く言えば、独立独歩の気質をもち自主的な生き方を好むということだが、悪くいうと統率力にかけまとまりがないということになる。

ある本によると、こういう気質が眼鏡や繊維、軽工業などの小規模企業が多いことにつながっているということである。

個人的には「眼鏡や繊維、軽工業などの小規模企業が多い」ことが社長輩出率が高いことにつながっていると思っていた。しかし、逆にまず福井県民のなかに一国一城の主になりたがる気質があり、だからこそこういった社長になれる業種を選んだといえるのかもしれない。

ただ、この気質のせいで大企業が育たないという弊害もあると言われる。たしかに福井県のソフトウェア企業は(県外の企業に比べても)規模が小さい企業が多い。だからといって、決して技術者のレベルが低いわけではない。単体の戦闘力は十分に強いのだが、それを大きなビジネスとして展開するための統率力や団結力にかけると面があるということではないか・・・と。



夫婦共働き率が日本一で労働力の質も高い


「夫婦の共働き率日本一」という指標もよく見られる。

確かに自分の周りを見ても専業主婦はほとんどいない。また、パートタイマーであってもかなりまじめに働く。パート社員から社長になったことで一時話題になったブックオフの橋本真由美さんも福井県出身である。

コールセンターでも福井の女性は、他県の社員よりも「勤勉でよく働く」という意見を耳にするし、そういう意味での労働モラルも含めた労働力の質は全国的にみても高いといえる。




利にさとく、ニッチな分野での日本一も多い


福井県は、北陸から海路で運ばれた物資が敦賀で陸揚げされ京都や大阪に運ばれるなど、重要な交易路に位置し、早くから商人文化が栄えた。そのため、「利にさとい」「目先が利く」「流行に敏感」という分析も多く見られる。

これは、良く言えば商売上手、悪く言えばじっくり腰を据えて長期的な展望のもとに商売をすることが下手という評価につながる。

こういった気質もあって、福井県の企業は、意外とニッチな分野で日本でもトップシェアをもつ企業が多い。客観的な数値としては、少し前の数値になるが、数や指標で日本一になっている分野を福井県地域産業・技術振興課がまとめたページがある




これによると、全国の9割以上のシェアを誇る眼鏡枠の生産のほか、リボンの生産、カーシートの生産、カーブミラーの生産、浴衣帯の生産などなど、多くの分野で日本一のシェアを誇っている。



長寿県で、食べ物も美味く、住みやすさ全国ナンバーワン


男女とも平均寿命が全国トップクラスの「長寿県」。

また、古くから「越山若水(えつざんじゃくすい)」と呼ばれるように、越前の緑豊かな山々と若狭の清らかな水(海)に囲まれており、変化に富んだ美しい自然は、日本の典型的な四季そのもの。それらの自然に育まれた、海の幸、山の幸、そして清らかな水に恵また食べ物も絶品である。

こういった豊かな生活環境をはじめ、優れた子育て環境、充実した医療・福祉環境など多くの面で高い評価を得た結果、法政大学の「47都道府県の幸福度に関する調査」(平成24年1月)で、全国総合1位を獲得していたことは記憶に新しいところである。





勤勉で真面目、労働モラルの高い福井県は企業進出にはベストな選択のひとつ


と、福井県民は、勤勉で真面目、労働モラルも高い。これらの資質は、地方展開を考えている企業にとっては十分に魅力的なものであろう。

特に、新しい技術をキャッチアップしながら、厳格な納期管理が求められる、ソフトウェア開発やコンテンツ制作などの業界においては、福井県民の気質は求める人材像としてかなりのレベルにあるといえるのではないだろうか。






※福井県民の気質に関しての参考ページのまとめはこちら

※福井県出身のIT系経営者、技術者

  ・藤田晋氏(株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長)
  ・福野泰介氏(株式会社jig.jp 代表取締役社長 CEO)
  ・斉藤秀雄氏(有)サイトー企画 社長、秀丸エディタ等開発者)









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